2018.05.10テープ起こしの基本 , 取材

段取り命!取材当日までのやることリスト

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段取り命!取材当日までのやることリスト

字のごとく「材料(情報)」を「取る(集める)」取材。媒体の方向性や読者ターゲット、記事の目的などをしっかり踏まえて情報収集するには、入念な準備が欠かせません。

つまり、取材は段取り命。段取り次第で、アウトプットは吉にも凶にも転びます。

そこで、限られた時間で首尾よく「素材」になる話を聞くためにどんな準備が必要か、段取りのポイントをご紹介します。

 

取材の了承を得たら関係者で情報共有

取材相手や日程が決まったら、記事の目的などの方向性とともに、取材当日の流れについて、関係者(編集者、ライター、カメラマンなど)と情報共有をしておきましょう。

読者に何を伝えるのか、そのために誰に何を聞くのか、当日はどういう流れで話を聞くのか、撮影をどのタイミングで行うのか、取材後のスケジュールはどうするか等々。

関係者の中で、無意識のまま微妙なズレが生じているというのはよくある話です。スムーズな取材、目的にかなう記事作成のため、まずはベクトルをすり合わせておくと安心です。

 

取材対象者の情報収集

限られた時間で内容の濃い取材をするには、取材対象者のプロフィールを事前にチェックしておくのは当然のこと。できれば、著書やブログ、本人によるSNSでの発言、雑誌やウェブメディアなどで過去に掲載された記事などにも目を通しておきましょう。また、うまく会話のキャッチボールをするために、良質な質問をするために、業界のトレンドや専門用語を踏まえておく必要もあります。

 

たとえば、「金融サービスの潮流」というテーマで専門家に話を聞く際、Finance(金融)とTechnology(技術)を組み合わせた造語「フィンテック」という言葉を知らないとどうなるでしょうか。質問時間をムダに費やしてしまうし、会話そのものがままならない可能性も出てきます。

さらに、NGワードにも気をつけたいところ。とくに相手が著名人の場合、プライベートに関することなどNGの質問があるかもしれないので、事前に確認しておきましょう。

 

質問票の作成

次に、媒体の方向性や記事の目的を軸にして、「読者に何を伝えたいか」を意識しながら質問票を作りましょう。
質問票は取材時のいわば「設計図」。質問票に沿って相手に質問することになるので、余裕を持って取材の1週間ほど前には相手にも共有しておくことをお忘れなく。
事前に目を通してもらうことで、取材相手も話の流れを考えられるし、具体的なエピソードを準備してもらえる確率が高くなります。

 

取材に必要な道具

取材当日にバタバタしないためにも、前日までに抜かりなく揃えておきましょう。

・質問票

取材時の「設計図」になるもの。取材相手も質問票に沿って話を準備している可能性が高いので、プリントアウトしたものと、データで閲覧できるもの(スマホのメモアプリや、クラウドサービスなど)を両方準備しておくと安心です。

・レコーダー

事前に、容量や充電が十分か確認しておきましょう。予備の電池があると安心です。

・ノート&ペン

音声を録音しているからメモは取らない、という人もいます。ただ、1時間程度の短い取材なら、要所をメモしてそれをベースに構成する方が効率はいいもの。それに、考えたくはないですが、万が一レコーダーが途中で止まってしまったときのことを考えると、常備しておくのが安心です。とくにノートは、持ち運びしやすいサイズがおすすめです。

・カメラ

場所の雰囲気や構図を視覚的に理解したり、サッとメモしきれない図表などを記録するのに欠かせません。記録という用途だけなら、スマホのカメラで十分です。ただし、撮影の際は先方の了承を得ることをお忘れなく。

・時計

取材時間を守るためにも、腕時計かタイマーを持参しましょう。

 

“想定外”は、「今できること」に集中して乗り切る

事前の準備をしっかりしていても、想定外の事態が起きるのが取材と言えます。
たとえば、当日に相手から「1時間の予定のはずが、30分しか取れなくなった」と言われることもあるかもしれません。
でも、そういうときこそ慌てないことが肝心。30分で「これだけは聞いておきたい」という質問に優先順位をつける、追ってメールや電話での追加取材は可能かどうか確認するなど、「今できること」に集中して冷静に対処しましょう。

 

おわりに

相手に礼を尽くして気持ちよく話してもらうためにも、予備知識としての情報収集は抜かりなく。そして、状況や相手の様子を観察しながら、想像力を働かせて備える。この姿勢があれば大丈夫。あとは、自信をもって取材に臨みましょう。取材を楽しむ気持ちは、記事に躍動感や臨場感として、いきいきと表れてくるはずです。

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編集部
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