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テープ起こしを上達させるための、おすすめ練習法

tsuruno19どんな仕事でも、初心者のうちはコツがなかなかつかめず、時間がかかったりミスを重ねたりします。何度も仕事をするうちに効率の良いやり方を見つけ出し、スピーディーに作業を進められるようになっていくでしょう。テープリライターの仕事も、始めたばかりの時には非常に時間がかかりますが、慣れていくうちに要領よく文字を起こせるようになります。

しかし、何度もテープ起こしの仕事をしているにもかかわらず、自分があまり上達していないように感じて悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。そんな方のために、テープ起こしスキルを上達させるための練習法をご紹介します。

 

タイピングスキルの向上が重要

普段会話をしたり、人の話を聞いたりしている時に、相手の話すスピードについていけなくなることはほとんどないでしょう。話をする人物が、よほどの早口でない限りは、相手の言うことを瞬時に聞き取って頭の中で意味を理解することができます。

しかし、テープ起こしという仕事を1回でも経験してみると、人の話すスピードの速さに驚くはずです。話すスピードについていけず、途中で何度も音を止めて聞き返す作業が必要になるでしょう。テープ起こしの音声データは短いものでも30分程度はあるため、音声スピードに合わせてずっとタイピングをし続けるのは至難の業と言えます。

ただ、優れたタイピングスキルを持つ人ならば、ある程度は音声スピードについていけるため、途中で音を止める回数は少なめです。つまり、タイピングスピードをアップさせることが、テープ起こし上達のための近道なのです。

 

自分のタイピングを見直す

普段からタイピングを行う機会が多い場合、自然とスキルが向上するケースがほとんどなのですが、なぜかなかなか早く打てるようにならないという場合は、タイピングの基本的な部分を間違えている可能性があります。タイピングの基本を二つ挙げてみましょう。

一つ目は、「ホームポジションを守る」ということです。ホームポジションとは、タイピングをスタートする時や、文字を打っていて一区切りついた時に、指を置く位置のことです。

常に同じ場所に指を置いて待機することで、次に打ち始める時に間違ったキーを押してしまうというミスを防ぐことができます。二つ目は、「タイプするキーと指の関係を守る」ということです。決められた指で決められたキーを打つことで、タイピングのスピードが速くなります。

どちらも基本的なことではありますが、あらためて自分の打ち方を確認すると、基本を守っていたつもりが自己流に変化していた、などということもありますから気をつけるようにしましょう。もし、自分の指の使い方が間違っていたと気付いたら、タイピング練習ができるサイトなどを利用して、正しい指の使い方を習得していきます。基本を守りながらタイピングを続けていれば、徐々にスピードアップしていくはずです。

タイピングの基本を覚えたら、実際に音声データを使用してテープ起こしの練習をしてみましょう。音声データといっても、自分で何かを録音する必要はありません。講演や座談会などの動画を見つけ、その音声を聞きながら文字を書き起こしてみるのです。途中で音を止める回数が減ってきたと感じたら、タイピングが上達してきている証拠です。

 

新聞、雑誌、ネットなどを通じて、幅広い分野に興味を持つ

テープ起こしの練習そのものというわけではないのですが、普段から新聞、雑誌、ネットなどを利用して多くの事柄に興味関心を持っておくことも重要です。テープ起こしの音声データの内容はさまざまであり、あまり身近なものとは言えない話題が中心となっているケースもあります。音声データの中に知らない単語が出てきた場合でも、辞書やインターネットで調べれば、大抵は意味が理解できます。しかし、もともとその単語を知っていれば、文字を起こす作業を中断して意味を調べる手間が省けます。

また、日頃から多くの情報を知ろうという姿勢で生活を送っていると、必然的に文章に触れる機会も増えていきます。さまざまな単語、表現方法、言葉づかいなどを見聞きしていると文章読解能力や文章構成能力が徐々に養われていくでしょう。そして、これらの能力がアップすることで、テープ起こしの際に話者が話している内容を理解しやすくなるのです。

スキルをアップさせるための直接的な方法ではありませんが、多くの情報や文章に触れることは、テープ起こしの上達に役立つと言えるでしょう。

 

≪おわりに≫

テープ起こしの上達のためには、音声データの内容を的確に理解する力と、聞きとった内容を素早く文字に変換するスキルを伸ばしていくことが重要です。さまざまな事柄に関心を持って多くの情報に触れつつ、タイピングの腕を磨く努力を日々続けましょう。自分に力がついたと思えるようになれば、テープリライターの仕事に対して、今以上にやりがいを感じられるはずですよ。

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