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もはや常識?WEB会議でのマイクの重要性と比較検証

WEB会議での雑音について

コロナ禍を経てスタンダードな会議形式となったWEB会議。
WEB会議参加している中で、大きく差が出てくるのは「利用するマイク」です。
話している音声以外にも空調の音や、周囲のザワザワなど、余計な音が入ってしまい、相手がなにを話しているか聞き取りづらかった経験はありませんか?

その原因は、WEB会議にあっていないマイクを使っているからです。
今回は実際にWEB会議でPCに内蔵しているマイクを利用した場合、ヘッドセットマイクを利用した場合の2パターンでどれだけ音質に差が出てくるのかを比較検証したいと思います。

マイクでどれだけ音質が変わるのか比較

今回は音声認識システムを使って音質の差をみていきます。

★音声認識とは
話している音声をAIの学習データを活用して文字にする技術のことです。
近年、進化をしている技術ではありますが、録音する音声の質によって、音声認識の精度に大きく差がでます。

今回の検証のやり方
・社内のデスクから会議に参加することを想定
・周囲のザワザワ音、PCなどの作業音がある中での会議
・その中で2分ほど発言
・発言した内容をAI音声認識議事録作成支援ソリューション AmiVoice ScribeAssistを使って文字起こし。
※単語登録はしていない状態

今回は会議での報告事項を挙げている時を想定し、下記の文章を同じ人が話してみました。
==============
理事会を始めさせていただきます。
初めに私から1点話をさせていただき、お手元の資料にしたがって、決議事項1件、報告事項8件を順次進めていきたいと思います。
最初に1点だけ、先週6月1日の時理事会において、監事の皆さんからいただいた感じによる報告書をいただきました。
中には早急に着手しなければならない事項や改善しなければならない事項もありました。これを再度検証しつつ、同じような指摘を受けないよう努めたいと思います。
続いて、報告書事項に移ります。田中常務から報告願います。報告します。報告事項の1番目は、平成22年度事業方針書の確定です。以前示しましたところに一部決算の関係で数字が固まっていないがゆえに新しい数字を出していないところが、主要課題にありましたので、これらが完全に確定したところで改めて事業方針のポイントだけを報告いたします。
資料については、5ページ、別紙1をご覧ください。
事業方針書2ページにあたる平成22年度の主要計数の中の主要課題のうちの(2)と(3)について、前回承認をいただいたときに、未確定という説明をしたところです。
(2)大口与信比率の引き下げですが、本年度については20%を目標とさせていただきます。ただし、今年度から地公体を除いた数字という形にしております。
==============

では、実際に検証結果を見ていきましょう。

PC内蔵マイクでの検証

≪認識精度≫ 63.65%
≪認識結果≫

(正解文) 理事会を始めさせていただきます。初めに私から1点話をさせていただき、お手元の資料にしたがって、決議事項1件、報告事項8件を順次進めていきたいと思います。
(認識結果)石川さんいただきます。初めに私から行ってお話をさしていただき、お手元の資料に従って、次に1件報告事項8に進めていきたいと思います。

冒頭から間違えています。
その他も誤認識が多く、文字起こし結果としてはあまり使い勝手は良くないものになっています。

ヘッドセットマイクでの検証

≪認識精度≫ 93.73%
≪認識結果≫

(正解文) 理事会を始めさせていただきます。初めに私から1点話をさせていただき、お手元の資料にしたがって、決議事項1件、報告事項8件を順次進めていきたいと思います。
(認識結果)理事会を始めさせていただきます。初めに私から1点話をさせていただき、お手元の資料に従って決議事項1件、報告事項8件を準備進めていきたいと思います。

漢字の変換ミスなどはありますが、概ね問題なく認識出来ているかと思います。

なぜ、PCマイクは認識精度が悪いのか。

それはPC内蔵マイクに「指向性」がついていないからになります。

「指向性」とは音を拾う向きのことです。
「指向性」が搭載されており、かつ口元とマイクの距離が近いヘッドセットマイクであれば、周囲の音は拾わず、本当に拾うべき発話者の声のみを集音することが可能です。

逆にPC内蔵マイクはクーラーの空調の音、パソコンのキーボードを叩く音など周囲の音を全て拾ってしまうものが多いです。
その為、相手に聞き心地の悪い音声でWeb会議をしてしまう可能性があります。

★指向性についてはこちらの記事もご確認ください。
音声認識の精度を上げる!意外と知らないマイクの「指向性」とは?

マイクの差による音声の違いは音声認識の結果からも一目瞭然です。
Web会議では相手に自分の声がどのように届いているのかを意識することも重要なポイントの一つではないでしょうか?

おわりに

いかがでしたでしょうか。
マイクが変わるだけで、ここまで音声の質が変わってきます。
会議を効率良く、心地良く行うために、マイク環境を整えることはもはや新たなビジネスマナーの一つといっても過言ではありません。
スムーズな会議運営のためにも指向性のあるマイクを使いましょう。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。

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