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動画に字幕を付けて、より多くの人が楽しめる映像に!

動画字幕

昨今スマートフォン等の普及や、動画投稿サイト、動画配信サービス等の拡充に伴い、「いつでも、どこでも」動画を見れるようになりました。そんな中で、需要が高まっているのが動画の「字幕」です。字幕にも種類がいくつかあるのをご存知でしょうか。今回はその中でも「アクセシビリティ」というキーワードで動画の字幕についてご紹介いたします。

近年注目を集める「アクセシビリティ」とは?

最近、「アクセシビリティ」という言葉を耳にしたことがありませんか? これは、情報システムの利用しやすさを表す言葉です。現在は、パソコンやインターネットの利用が当たり前の時代となっており、ほとんどの方は、これらを難なく使いこなしているでしょう。

しかし、高齢者や障害者などハンディを持つ人にとっては、利用する上で何らかの困難が生じているケースが多く、このような人々が一般の人々と同じようにパソコンやインターネットを使える環境が求められています。そして、その環境整備がどの程度実現できているかということを、アクセシビリティで表すことができるのです。

ハンディを持つ人々のための具体的な対応策としては、「視覚や聴覚に障がいを持つ人向けに、音声ガイドや字幕を付与する」「マウスの使用が困難な人向けに、キーボードですべての操作を行えるようにする」などが挙げられます。

「障害者差別解消法」の施行

昨今、アクセシビリティが注目されている背景には、2016年4月1日から施行されている「障害者差別解消法」という法律があります。これは、「全ての国民が障がいの有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障がいを理由とする差別の解消を推進すること」を目的として制定された法律です。(内閣府 「障害を理由とする差別の解消の推進」より)

障がいを理由とする格差が解消されてハンディを持つ人々がより暮らしやすい社会を実現するための対策として、さまざまなことが実施されていますが、動画に字幕を付与する方法もその一つです。聴覚に障がいを持つ人々が快適に動画を楽しめるように映像に付与される字幕は、バリアフリー字幕と呼ばれています。

動画コンテンツのメリット

現在、「YouTube」「Dailymotion」「ニコニコ動画」など、さまざまな動画投稿サイトが存在します。しかし、こういったサイトだけでなく一般的なサイトの場合でも、コンテンツの一部に動画を取り入れるケースは多々あります。現在は、テキストや静止画像のみで構成されているサイトのほうが、むしろ少ないかもしれません。ここまで動画が普及したのは、テキストや静止画像では伝えきれない情報をユーザーに伝えられるからでしょう。動画を通して生の音声を聞き、実際の動きを見て臨場感を味わえるということは、大きな利点と言えます。

ただ、動画を楽しんでいるのは、音を聞くことも映像を見ることも問題なくできるという人々ばかりではありません。視覚障がいを持っていて映像が見えない方でも、動画の音を楽しむことができますし、聴覚障がいを持っていて音が聞こえない方でも、動画の映像を楽しむことができるからです。ただ、やはり映像を見ながら音声を聞くという両方の行為が実現できる状態のほうが、動画本来の楽しさを味わえますし、動画製作者が伝えようとしていることを理解しやすいでしょう。

バリアフリー字幕と翻訳字幕

動画を見る際に生じる何らかの障害を取り除くための方法として、手話映像、音声ガイド、翻訳字幕などが存在しますが、バリアフリー字幕もそのうちの一つです。

字幕とは、動画の中の音声を文字に起こして表示させたものです。一般的に、字幕と聞いてすぐに頭に浮かぶのは、洋画の中で表示されている翻訳字幕でしょう。一見すると、バリアフリー字幕と翻訳字幕は翻訳作業が行われているか否かということを除くと、ほとんど違いがないように思えます。しかし、実際は翻訳作業以外にも大きく異なるが存在します。それは、バリアフリー字幕に関しては、ユーザーに音が聞こえていないことが前提となっているという点です。

洋画の場合、話している言葉がまったく意味の分からない外国語であったとしても、音声が聞こえてさえいれば、どの人物が、どんな口調でしゃべっているのかということは大体分かるでしょう。また、人の声以外の物音や効果音などから状況を読み取ることもできます。しかし音声が聞こえないというハンディを持っているユーザーの場合は、これらの情報が伝わりませんから、人が話している言葉以外の音も文字化する必要があるのです。

こういった理由から、バリアフリー字幕は外国語字幕と比べると、ユーザーに伝えるべき情報がかなり多いということが言えます。

終わりに

動画に字幕を付与することでメリットがあるのは、障がいを持つユーザー側であると思いがちですが、実はそうとは限りません。動画にアクセスできる人が増えれば、その動画が伝えたい情報やメッセージを受け取ることができる人も増えるからです。

ユーザーの身体状態や環境など、さまざまなケースを想定して、できるだけ多くの人に動画を楽しんでもらえるような工夫をすることで、情報やメッセージの発信者側と受信者側の双方にとってメリットが生まれるでしょう。

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